明治安田生命第15節鹿島アントラーズ対ヴィッセル神戸の試合レポートになります。
結果
1 – 0 ◯
後半36分:32濃野(鹿島アントラーズ)
前半
【前半】鹿島アントラーズ概要
システムは4-2-3-1
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前半は神戸に押し込めれる時間帯が多かった。
40鈴木がパス回しに参加するために下りて受ける場面が多かったが、逆に裏に抜ける選手がいなかったため神戸のボールに強くくるプレッシャーに跳ね返されてしまうことが多く、前目に守備されるために主導権は神戸にあった。
今季よく見られるサイドチェンジも神戸の守備を片側のサイドに寄せ切ることができなかっため、サイドチェンジしてもあまり有効な場面とはならなかった。
また守備に関しても、神戸の縦に早い攻撃を嫌がってか前から追えずに全体的にラインが低くなってしまった。
ただし、55植田がロングボールを弾き返し続けたこともありゴールエリアまでの侵入はさせずにいたため大ピンチもなくうまく守備できていたと思う。
【前半】ヴィッセル神戸概要
システムは4-3-3
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システム上は4-3-3ではあるが、9宮代がトップ下の位置に入ることが多かったため4-4-2の形となることが多かった。
神戸の攻撃はあまり後ろで繋いで様子を見ることはあまりせずに縦にパスコースが空いたらすぐにつけることが多かった。
10大迫はパス回しに加わるため下りて受けてポストプレーをすることで全体を前に押し上げることができていて、9宮代が隙間隙間で顔尾を出し続けてボールを受けることで鹿島のMFとDFの間をうまく使う場面が多く、有効であったと思う。
ただし、押し込めている時間帯にゴールを奪えなかったのが試合を難しくしてしまった結果かもしれない。
守備に関しては、鹿島の選手が裏に抜けて受ける場面が少なかったこともあり、前向きに守備ができていて弾き返す場面も多かったため、DFラインを比較的高く設定できていた。
後半
【後半】鹿島アントラーズ概要
後半に入ると鹿島の時間帯が多かった。
まず攻撃に関して前半と変わったことは、30名古が裏に抜ける場面が多くなり神戸のラインを押し下げることができていた。
また守備に関して前半と変わったことは、MFとDFの間で受けていた神戸の選手にしっかり前を向かせる前にボールにアタックするようになり、神戸の攻撃をストップすることができていた。
また全体的に前と後ろの選手間の距離が広くなった。
一見良くないことだと思えたが、前半の鹿島の攻撃時神戸のFW陣の守備参加に苦戦したことに対する対策で前後の距離をとることで神戸のFW陣の守備参加をさせないようにし、スペースを生む効果があった。
そして、30名古がこの試合あまり見せていなかった斜めのランニングから裏でパスを受け、シュートがこぼれたところに32濃野が押し込み1点をもぎ取った。
【後半】ヴィッセル神戸
後半に入ると主導権は鹿島に移った。
前半うまく攻撃も守備もいけていたために、後半の鹿島の戦術変更にうまく対応できていなかったように思える。
攻撃も前半同様に続けていたが縦に早い攻撃も鹿島がボールに対して強くプレッシャーをかけることでうまく前を向くことができなくなり、ロングボールに対しても55植田に弾き返されてしまう場面も多くあった。
まとめ
鹿島アントラーズは首位に勝ったことで順位は変わらず3位だが、2神戸と勝ち点で並び、1位の町田ゼルビアに勝ち点差3まで追い上げることができた。
今季は攻撃の形があるようにも思えるし、守備も25佐野13知念の強度の高い守備でDF前でストップできるという強みもあるためこのまま「常勝軍団」の言葉通りに突き進んでほしい。
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