国立競技場においてJリーグ開幕から一度も降格していない名門オリジナル10同士の試合となった。
結果
3 – 2 ◯
前半9分:10アンデルソンロペス(横浜Fマリノス)
後半11分:40鈴木(鹿島アントラーズ)
後半29分:32濃野(鹿島アントラーズ)
後半38分:5関川(鹿島アントラーズ)
後半45分+6:14植中(横浜Fマリノス)
前半
【前半】鹿島アントラーズ
システムは4-2-3-1
![](https://kazumaxblog.com/wp-content/uploads/2024/06/image1-1-768x1024.jpeg)
前半から鹿島アントラーズもゴールまで迫る場面も多くあったが、その分押し込まれる時間帯も多くあった。
マリノスの2シャドーの6渡辺と20天野をうまく捕まえることができずテンポを作られてしまうことが多かった。
ただし、マリノスの左サイドバック2永戸のところをうまく狙いマリノスのパス回しにストップをかけることができていたように思う。
攻撃に関してはいつものように40鈴木が下に降りてパスを受けて散らすことを繰り返すことで鹿島アントラーズの全体を前に押し上げることができていた。
また、今季の鹿島アントラーズは後ろの選手の攻撃参加が目立つためゴール前での迫力が昨季とは段違いに上がっているように思う。
失点は鹿島アントラーズのミスが続いてしまった結果ではあったが、内容としては拮抗していた。
【前半】横浜Fマリノス
システムは4-1-4-1
![](https://kazumaxblog.com/wp-content/uploads/2024/06/image1-2-776x1024.jpeg)
横浜FマリノスはACLなどが重なり過密日程の中での試合となったが、疲労を感じさせないパフォーマンスだった。
攻撃に関しては6渡辺と20天野がフラフラと動き続けることで鹿島アントラーズの守備に捕まらずにパスを引き出すことでマリノスの攻撃にリズムを作り出していた。
その結果17井上、11ヤンマテウスのサイドの両名にスペースを作り出し、仕掛ける余裕も作り出して攻撃にバリエーションが出ていた。
それとは一方守備に関しては40鈴木が8喜田の横に顔を出してパスを要求することで1ボランチのデメリットをうまく利用されてしまっていた。
攻撃陣が鹿島アントラーズのキーパーまで守備に行っていたのでそもそも8喜田の横をスペースを使われる前に奪い切ろうという考えがあって、6渡辺、20天野をボランチの位置まで下さなかったのだろうか。
後半
【後半】鹿島アントラーズ
後半に入るといつものように7チャブリッチを投入し、前に厚みをかける動きとなった。
また40鈴木は前半以上に前線で自由動き顔を出し続けてパスを引き出すことでより、8喜田を釣り出すことで中にスペースを空けて、さらにボールを収めることができるため一層鹿島アントラーズ全体の重心を前に置けるようになった。
その結果もあってか前に入ってくる選手の数が増えた。
顕著だったのが鹿島の2点目の32濃野のゴールのシーン。
32濃野がゴールした時6人がマリノスのゴールに迫っておりボランチや逆サイドのサイドバック2安西もゴールまで入ってきていたのが驚きであった。
昨季よりも攻撃にかける人数というのは明らかに増やせているため点につながることが多いのだろう。
【後半】横浜Fマリノス
細かいポジションチェンジを繰り返しながらテンポ良くパスを回し続けるが、中をつなぐパスを多く挟むことでサイドにスペースを作り、交代で入ったサイドの23宮市、18水沼からクロスで中に入れる場面が多くなった。
しかし、2列目は攻略できるがそれより先のゾーンで守る鹿島の守備を崩せずにゴールに迫れる場面はあまり作り出せずにいた。
最後に23宮市のクロスから14植中のヘッドで2点目を取るがそこで試合終了となった。
まとめ
伝統的な一戦を制し、これでリーグ戦8戦負けなしとなった。
特に今回の試合は今季の鹿島アントラーズのいいところがたくさん出た試合だったと思う。
後ろからの攻撃参加や狭いところから広げる流動性のある攻撃など強さが見えた一戦であった。
特に解説も40鈴木を鹿島のベンゼマと称していたが、全くその通りだと思える。
攻撃のリズムを作るポストプレーと最後仕留める決定力。まさにベンゼマのような貢献度であった。
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