こんにちわ、KazuMAXです!
今回は著者である私自身大手企業、中小企業両方で働いた経験を基に「エンジニアは大手企業を避けた方が良い?」というテーマで、大手企業で働くことのメリットやデメリットを紹介していきたいと思います。
エンジニアが大手企業で働くメリット①
まず最初に挙げるメリットは「給料が高い」ことです。
規模の大きい会社は規模の小さい企業に比べて比較的多く給料をもらうことができます。
IT業界はピラミッド構造になっており、上流工程、下流工程と大きく2つに分かれて作業が行われますが、大手企業では元請けと言われる直接クライアントと取引をするため、上流工程を担当することが多くなります。
上流工程は下流工程とは異なり、直接クライアントとシステム全容について企画したり、設計を行ったりなど直接契約をするため、会社自体の収益が高くなり、その結果社員の給料も高くなる傾向にあります。
エンジニアが大手企業で働くメリット②
次に挙げるメリットは「上流工程を経験できる」ことです。
規模の小さい企業では上流工程を経験することは難しいの?
さきほど、IT企業はピラミッド構造になっていると言ったように、上流工程の方が下流工程と比べて携わることができる人や企業の数も限定的になります。
基本的に企画や設計することよりも実際に開発したり、テストをしたりすることの方が時間も人数も必要になってくるため当然ですね。
なので上流工程を経験するということはかなり貴重な経験となり、上流工程を経験したいと言っても誰でもできるわけではないのです。
エンジニアが大手企業で働くメリット③
次に挙げるメリットとしては「比較的ホワイトな企業が多い傾向にある」ということです。
大手企業というのは規模が大きいため、影響力も規模の小さい企業に比べて大きくなります。
なので少しでも悪い噂が立つと、影響力が大きい分すぐに世間や他企業に浸透してその企業に対する信頼が落ちてしまいます。
それ以外にもそもそも規模が大きいため人手はもちろん、案件を遅滞なく完遂するためのノウハウも存分に備えているためブラックになりづらい傾向にあります。
エンジニアが大手企業で働くメリット④
最後に挙げるメリットとしては「教育制度が整っている」ことです。
大手企業には人材が豊富にいるため、その分多くの知識やノウハウを抱えているということになります。
実際人数や金銭的にも余裕があるため、教育に力を入れている企業も多くあります。
定期的な勉強会の開催はもちろん、社内図書館を作っている企業もあれば、中には研修だけで1年も費やしたりする企業もあるそうです。
エンジニアが大手企業で働くデメリット①
今まではメリットを挙げてきましたが、次はエンジニアが大手企業で働くことのデメリットについても紹介していきたいと思います。
まずは「経験できる範囲が狭くなる可能性がある」ことです。
え、でも上流工程が経験できるってことは、結果的に幅広く経験できるってことなんじゃないの?
確かに大手企業では貴重な上流工程を経験できる可能性は高くなりますが、それとは逆に限定的な仕事しかできない、つまり、結果的に上流工程と下流工程どちらもあまり経験できない可能性もあります。
仮に下流工程を行うにしても上流工程に力を入れた方が下流工程をこなすよりも収益になるため、大手企業だけで下流工程全てまかなうということはほとんどなく、人数も多いことから限定された機能しか触れることができないということもあります。
さらに上流工程を経験できるにしても、やはりクライアントと直接会話をするというのはある程度経験がある方や役職が上の方がが行うため、ただその場にいるだけとなる可能性もあるのです。
実際に著者である私自身も大手企業に勤めていた時は、要件定義の際は「ただ会議に参加しているだけ」でその工程を習得したかと言われるとそれは違うと思いますし、下流工程にしても多くの人数が案件に割り振られたため、DBに触れた経験はもちろん、SQLすらもを書いたことがなかったです。
さらに単体テスト以降の工程は経験したこともなく、勤めていた期間の割に経験の幅が狭かったことを実感しました。
エンジニアが大手企業で働くデメリット②
次に挙げるデメリットとしては「業務以外の作業が多い」ことです。
例としては評価制度です。
評価制度ならどこの企業にもあるから業務以外の作業はどこの会社も多くなるんじゃない?
確かにどこの企業でも評価制度のために自分で資料を作成する必要はあると思いますが、大手企業は特に人数が多いため、時間と労力がその分かかります。
そもそも大手企業は人数が多いため、人事部が評価しようにも全員を把握することはできません。
その結果まず目標を各自作成し、それを自己評価、リーダー評価、チーム長評価、そして人事部評価と行う必要があります。
目標設定の資料作りにも時間はかかりますし、それを上に提出し、承諾してもらう必要があります。
承諾されなかったらまた作り直しと手間がかかることも多くあります。
それ以外にもリーダーやチーム長も全員の状況を把握するために定期的な面談を行う必要があったりとこれだけで業務以外にこなさなくてはならないことが多いのがわかります。
エンジニアが大手企業で働くデメリット③
最後に挙げるデメリットとしては「出世するのが難しい」ことです。
人数や部署が多くなる分、役職も多いから比較的楽なんじゃないの?
確かに、大手企業というのは部署やチームが多い分、役職も多くなりますが、そもそも人数という母数が多いため優秀な人も比較的多くなります。
出世したいのならばそういった優秀な人との勝負に勝つ必要があるのです。
さらに経験豊富なベテランの方々も多く在籍するため、上の席が詰まっており、なかなか自分の役職を上げることが難しい傾向にあります。
それ以外にもそもそも人数が多い分、リーダーや人事部に自分の成果や頑張りを正確に評価してもらうことは難しく、その上、基本的に他の人との兼ね合いで決まる相対評価であるため入社してから数年経っているのにほとんど給料が上がっていないということも可能性としては大いにあり得ます。
まとめ
著者である私自身大手企業、中小企業と共に経験していますが、大手企業に入ることと中小企業に入ることのどちらがおすすめというのは断言できません。
将来の自分のキャリアやどういう働き方をしたいかをイメージして企業選びをすることが大切です。
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